モチベーショングラフの書き方|社会人が人生曲線でこれまでを振り返り、次に備える

執筆:時枝 開監修:川越聡美(代表プロファイラー)公開:
山と谷をくり返すやる気の波の線と、それに寄りそう点線の波が重なったイメージ

モチベーショングラフは、年齢ごとのやる気の高さを線で結び、山や谷の理由を振り返る方法です。「人生曲線」「人生グラフ」とも呼ばれます。就職活動の自己分析で知られていますが、仕事や暮らしの節目に立つ社会人にも、これまでの歩みを整理し、次の動き方を考える材料になります。

この記事では、社会人向けに、書き方の手順と、山と谷の理由の掘り下げ方を紹介します。さらに、バイオリズムの考え方を使って、自分の描いた波と、一生のバイオリズムの波を重ねて見る方法もお伝えします。バイオリズムは、これからを言い当てるものではなく、次の時期に備えて、行動を計画するための道具です。

モチベーショングラフ(人生曲線・人生グラフ)とは

横軸に時間(年齢や年)、縦軸にそのときのやる気や充実度をとり、点を打って線で結んだものです。出来事とその理由を書き添えることで、どんなときに力が出て、どんなときに落ち込んだかが見えてきます。

「人生曲線」「人生グラフ」「ライフラインチャート」なども、ほぼ同じものを指します。呼び方には幅があり、縦軸をやる気にするか、満足度や幸福感にするかで、名前を使い分けることもあります。この記事では、やる気・充実度を縦軸にする書き方で説明します。

わかること:

社会人こそ描く理由

就職活動では、志望動機や自己PRの材料として描かれることが多いグラフですが、社会人にも次のような場面で役立ちます。

社会人は、振り返る年数が長いぶん、時期をまたいで繰り返す自分のパターンが見つかりやすいのも、よいところです。

書き方の手順

  1. 横軸を決める:生まれてから今まで、または社会人になってから今までの、年齢か年。まずは10年分ほどでも十分です
  2. 縦軸を決める:やる気・充実度。真ん中の線を「ふつう」とし、上に行くほど高く、下に行くほど低い。数字にこだわらず、感覚でかまいません
  3. 出来事を書き出す:仕事・住む場所・人間関係・健康・学びなど、記憶に残っていることを時系列で付箋やメモに書きます。まだ点は打ちません
  4. 点を打つ:出来事ごとに、そのときのやる気の高さに点を打ち、順に線で結びます。カクカクでも、なめらかな曲線でもかまいません
  5. 山と谷に理由を書き添える:とくに高い所、低い所に、何があったか、誰がいたか、どんな気持ちだったかを短く書きます

エクセルやスライドで作ることもできますが、最初は紙に手書きがおすすめです。手を動かすほうが、思い出しやすくなります。

たとえば、次のようにメモを作ります(例です)。

年齢出来事とやる気理由・気持ち
27歳異動(高)仕事を任され、先輩に相談できた
30歳企画の中止(低)努力が見えなくなった気がした。話せる人がいなかった
32歳学びなおし(中〜高)小さな成果が自信になった

何を書く?

「何を書けばよいかわからない」ときは、次の4つの問いで、出来事を思い出してみてください。

点の数に決まりはありません。印象が強かった出来事から書き出して、足りない年を、あとから埋めていけば十分です。

谷の掘り下げ方

停滞が続いているように感じるときは、人生の停滞期とは?も参考にしてください。

谷は、「悪い時期」とは限りません。あとから振り返ると、次の山に向けて、考えを整理したり、力を蓄えたりしていた時期だったということもあります。谷を見るときは、次の3つを書いてみてください。

  1. 何が重かったのか:仕事の量・人間関係・環境の変化・自分の期待とのずれ、など
  2. そこから何をしたのか(しなかったのか):動いた、待った、誰かに話した、距離をとった
  3. そこから何を得たのか:気づいたこと、身についたこと、手放したこと

ポイント

山の理由は「条件」として、谷の理由は「備え」として読むと、次に使える材料になります。

一生のバイオリズムの波と重ねて見る

自分の描いたグラフの谷が、いつも「何かあったから」落ち込んだとは限りません。理由が思い当たらないのに、なぜか力が出なかった年もあるのではないでしょうか。

スクールのバイオリズムでは、12年を1つの流れとして見て、その終わりの3年ほどが、力を蓄える「充電期」にあたるとされています。そこで、描いたグラフの谷の年齢と、無料の一生のバイオリズムで出る「これまでの充電期」を、見比べてみてください。

重なり方で、結論を決める必要はありません。バイオリズムは、あなたの過去や未来を言い当てるものではなく、振り返りの視点を1つ増やして、次の時期に備えるための道具です。一生のバイオリズムで見られるのは、生まれてから去年までの波の形と、これまでの充電期です。

生まれてから去年までの波と、これまでの充電期を見てみる

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※入力した生年月日は保存しません。

これからに備える

グラフを描いたら、振り返りで終わらせず、次の動き方を3つ決めておきます。

これまでの転機を振り返って考えたいときは、転機の意味とは?も参考にしてください。

書けないとき

よくある疑問

モチベーショングラフは、エクセルで作れますか?

作れます。年齢と、やる気を数字(たとえば1〜10)にした表を作って、折れ線グラフにするだけです。ただ、最初は手書きで感覚的に描くほうが、思い出しやすくなります。

人生曲線・人生グラフとの違いはありますか?

ほぼ同じものとして使われています。縦軸を、やる気にするか、満足度・幸福感にするかで、呼び分けられることがあります。

出来事は、いくつ書けばよいですか?

決まりはありません。印象の強い山と谷を、まず3つずつ書き出すところから始めてみてください。

社会人の自己分析のやり方は、これだけですか?

モチベーショングラフは、自己分析の方法の1つです。出来事を振り返る方法のほかにも、大切にしたい価値観を書き出す方法などがあります。まずはこのグラフで、自分が力を出せる条件を知るところから始めるのがおすすめです。

就職活動用のモチベーショングラフとは、何が違いますか?

基本の描き方は同じです。この記事では、志望動機や面接の対策ではなく、これまでの経験から、次の動き方を考えることを目的にしています。

バイオリズムを重ねると、将来がわかりますか?

いいえ。バイオリズムは、将来を言い当てるものではありません。過去の波と重ねて、自分の傾向を知り、次の時期に備えるための手がかりです。

科学的に証明されているのですか?

いいえ。スクールの読み方は、統計学的に証明されたものではなく、備えるための道具です(バイオリズムの信憑性)。

まとめ

まずは、印象に残っている山と谷を、3つずつ書き出してみてください。

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※バイオリズムは、次の時期に備えるための道具であり、結果を保証するものではありません。

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