モチベーショングラフの書き方|社会人が人生曲線でこれまでを振り返り、次に備える

モチベーショングラフは、年齢ごとのやる気の高さを線で結び、山や谷の理由を振り返る方法です。「人生曲線」「人生グラフ」とも呼ばれます。就職活動の自己分析で知られていますが、仕事や暮らしの節目に立つ社会人にも、これまでの歩みを整理し、次の動き方を考える材料になります。
この記事では、社会人向けに、書き方の手順と、山と谷の理由の掘り下げ方を紹介します。さらに、バイオリズムの考え方を使って、自分の描いた波と、一生のバイオリズムの波を重ねて見る方法もお伝えします。バイオリズムは、これからを言い当てるものではなく、次の時期に備えて、行動を計画するための道具です。
モチベーショングラフ(人生曲線・人生グラフ)とは
横軸に時間(年齢や年)、縦軸にそのときのやる気や充実度をとり、点を打って線で結んだものです。出来事とその理由を書き添えることで、どんなときに力が出て、どんなときに落ち込んだかが見えてきます。
「人生曲線」「人生グラフ」「ライフラインチャート」なども、ほぼ同じものを指します。呼び方には幅があり、縦軸をやる気にするか、満足度や幸福感にするかで、名前を使い分けることもあります。この記事では、やる気・充実度を縦軸にする書き方で説明します。
わかること:
- 自分が力を出しやすい条件(人・仕事の進め方・環境)
- 落ち込んだときの、きっかけと、立ち直ったきっかけ
- これまでの転機と、その前後の気持ちの動き
社会人こそ描く理由
就職活動では、志望動機や自己PRの材料として描かれることが多いグラフですが、社会人にも次のような場面で役立ちます。
- 転職や異動、独立を考えているとき:何に力が出る人なのかを、事実から確かめられます
- なんとなく停滞しているとき:過去にも同じような谷があったか、どう抜けたかを見直せます
- 人の成長を支える立場になったとき:自分の山と谷を知っていると、身近な人の波にも気づきやすくなります
社会人は、振り返る年数が長いぶん、時期をまたいで繰り返す自分のパターンが見つかりやすいのも、よいところです。
書き方の手順
- 横軸を決める:生まれてから今まで、または社会人になってから今までの、年齢か年。まずは10年分ほどでも十分です
- 縦軸を決める:やる気・充実度。真ん中の線を「ふつう」とし、上に行くほど高く、下に行くほど低い。数字にこだわらず、感覚でかまいません
- 出来事を書き出す:仕事・住む場所・人間関係・健康・学びなど、記憶に残っていることを時系列で付箋やメモに書きます。まだ点は打ちません
- 点を打つ:出来事ごとに、そのときのやる気の高さに点を打ち、順に線で結びます。カクカクでも、なめらかな曲線でもかまいません
- 山と谷に理由を書き添える:とくに高い所、低い所に、何があったか、誰がいたか、どんな気持ちだったかを短く書きます
エクセルやスライドで作ることもできますが、最初は紙に手書きがおすすめです。手を動かすほうが、思い出しやすくなります。
たとえば、次のようにメモを作ります(例です)。
| 年齢 | 出来事とやる気 | 理由・気持ち |
|---|---|---|
| 27歳 | 異動(高) | 仕事を任され、先輩に相談できた |
| 30歳 | 企画の中止(低) | 努力が見えなくなった気がした。話せる人がいなかった |
| 32歳 | 学びなおし(中〜高) | 小さな成果が自信になった |
何を書く?
「何を書けばよいかわからない」ときは、次の4つの問いで、出来事を思い出してみてください。
- 山の出来事:時間を忘れて取り組んだこと。人に感謝されたこと。ワクワクして始めたこと
- 谷の出来事:やる気が出なかった時期。気持ちが重かった出来事。辞めたい、逃げたいと思ったこと
- そのときの感情:うれしい・悔しい・不安・ほっとした、など。理由より先に感情を書くと、思い出しやすくなります
- 周りの人:支えてくれた人、影響を受けた人、すれ違った人
点の数に決まりはありません。印象が強かった出来事から書き出して、足りない年を、あとから埋めていけば十分です。
谷の掘り下げ方
停滞が続いているように感じるときは、人生の停滞期とは?も参考にしてください。
谷は、「悪い時期」とは限りません。あとから振り返ると、次の山に向けて、考えを整理したり、力を蓄えたりしていた時期だったということもあります。谷を見るときは、次の3つを書いてみてください。
- 何が重かったのか:仕事の量・人間関係・環境の変化・自分の期待とのずれ、など
- そこから何をしたのか(しなかったのか):動いた、待った、誰かに話した、距離をとった
- そこから何を得たのか:気づいたこと、身についたこと、手放したこと
ポイント
山の理由は「条件」として、谷の理由は「備え」として読むと、次に使える材料になります。
一生のバイオリズムの波と重ねて見る
自分の描いたグラフの谷が、いつも「何かあったから」落ち込んだとは限りません。理由が思い当たらないのに、なぜか力が出なかった年もあるのではないでしょうか。
スクールのバイオリズムでは、12年を1つの流れとして見て、その終わりの3年ほどが、力を蓄える「充電期」にあたるとされています。そこで、描いたグラフの谷の年齢と、無料の一生のバイオリズムで出る「これまでの充電期」を、見比べてみてください。
- 谷が充電期の頃と重なっていたら:「あのときの重さには、時期の影響もあったのかもしれない」と、自分を責める気持ちが少しやわらぎます。そこで何をして、何を得たかを振り返ります
- 重なっていなかったら:それは、出来事の影響が大きかった谷だったのかもしれません。重ならない谷があっても、問題はありません
- 山が充電期のあとに多かったら:充電期のあと、動き出したときに力が出やすかった、という自分の傾向の手がかりになります
重なり方で、結論を決める必要はありません。バイオリズムは、あなたの過去や未来を言い当てるものではなく、振り返りの視点を1つ増やして、次の時期に備えるための道具です。一生のバイオリズムで見られるのは、生まれてから去年までの波の形と、これまでの充電期です。
生まれてから去年までの波と、これまでの充電期を見てみる
無料でバイオリズムを計算する※入力した生年月日は保存しません。
これからに備える
グラフを描いたら、振り返りで終わらせず、次の動き方を3つ決めておきます。
- 山の条件を増やす:力が出た場面の共通点(任される・相談できる・小さく試せる、など)を、いまの仕事や暮らしに1つ足す
- 谷のときの過ごし方を決めておく:重くなったときに、先に話す人、減らす予定、休む方法を決めておきます(低調期(充電期)の過ごし方)
- 動く時期と待つ時期を考える:大きな決断は、気持ちが重い時期に急がず、落ち着いてから。年・月・日の見方は計画の立て方で紹介しています
これまでの転機を振り返って考えたいときは、転機の意味とは?も参考にしてください。
書けないとき
- 記憶が薄いとき:年表やアルバム、昔の手帳、メールを見ると、思い出す手がかりになります。全部埋めなくてかまいません
- 書きたくない出来事があるとき:無理に書かず、「この頃は重かった」という印だけで十分です。誰かに見せるものではありません
- 谷の理由が見つからないとき:理由がわからない谷があっても、それも情報です。「理由のわからない谷」として、印をつけておきます
よくある疑問
モチベーショングラフは、エクセルで作れますか?
作れます。年齢と、やる気を数字(たとえば1〜10)にした表を作って、折れ線グラフにするだけです。ただ、最初は手書きで感覚的に描くほうが、思い出しやすくなります。
人生曲線・人生グラフとの違いはありますか?
ほぼ同じものとして使われています。縦軸を、やる気にするか、満足度・幸福感にするかで、呼び分けられることがあります。
出来事は、いくつ書けばよいですか?
決まりはありません。印象の強い山と谷を、まず3つずつ書き出すところから始めてみてください。
社会人の自己分析のやり方は、これだけですか?
モチベーショングラフは、自己分析の方法の1つです。出来事を振り返る方法のほかにも、大切にしたい価値観を書き出す方法などがあります。まずはこのグラフで、自分が力を出せる条件を知るところから始めるのがおすすめです。
就職活動用のモチベーショングラフとは、何が違いますか?
基本の描き方は同じです。この記事では、志望動機や面接の対策ではなく、これまでの経験から、次の動き方を考えることを目的にしています。
バイオリズムを重ねると、将来がわかりますか?
いいえ。バイオリズムは、将来を言い当てるものではありません。過去の波と重ねて、自分の傾向を知り、次の時期に備えるための手がかりです。
科学的に証明されているのですか?
いいえ。スクールの読み方は、統計学的に証明されたものではなく、備えるための道具です(バイオリズムの信憑性)。
まとめ
- モチベーショングラフ(人生曲線・人生グラフ)は、年齢ごとのやる気を線で結び、山と谷の理由を振り返る方法
- 社会人は、転職・停滞・人の成長を支える場面で、自分が力を出せる条件を知る材料になる
- 手順は、横軸と縦軸を決める → 出来事を書き出す → 点を打つ → 山と谷に理由を書く。最初は手書きで感覚的に
- 谷は、何が重かったか・何をしたか・何を得たかを書く。山は「条件」、谷は「備え」として読む
- 谷の年齢を、一生のバイオリズムの「これまでの充電期」と見比べると、時期という視点が加わる。重ならなくても問題ない
まずは、印象に残っている山と谷を、3つずつ書き出してみてください。
生まれてから去年までの波と、これまでの充電期を見てみる
無料でバイオリズムを計算する※バイオリズムは、次の時期に備えるための道具であり、結果を保証するものではありません。