バイオリズムと経営・ビジネス|決断するタイミングと、事業の計画への生かし方

執筆:時枝 開監修:川越聡美(代表プロファイラー)公開:
12の点が輪になった目盛りの中で、針がひとつの点を指しているイメージ

経営の決断に正解はなく、最後は一人で決めるしかありません。だからこそ、迷ったときに立ち返る「基準」があると、決断の進め方を整えやすくなります。

この記事では、経営者や事業をする人が、バイオリズムを決断のタイミングと事業の計画に生かす方法をご紹介します。バイオリズムは、事業の成否を言い当てるものではなく、次の時期に備えて、行動を計画するための道具です。

経営の決断は、一人で背負うもの

新しい事業を始めるか、撤退するか、投資するか、待つか。経営者は、答えのない問いに、自分で答えを出し続けなければなりません。相談相手はいても、最後に決めるのは自分です。

決断が難しいのは、情報が足りないときだけではありません。自分の気持ちが揺れているときや、疲れているときにも、判断はぶれやすくなります。バイオリズムは、その「今の自分の状態」を確かめるための基準になります。

本サイトの監修者である川越は、経営者や企業の顧問を通算1,200件以上担ってきました(2026年4月時点。プロフィール)。

決断するタイミング:決める時期と動く時期

スクールで学ぶバイオリズムの12ポジションには、決断に向く時期と、決断を急がないほうがよい時期があります(12ポジション)。

ポイント

決断は、「決める」と「動く」に分けられます。揺れやすい時期には情報を集めて選択肢を整理し、決めるのは落ち着いた時期にする。それだけでも、迷いの中で大きな決断をせずにすみます。

事業の計画に生かす:年で方向、月で強弱

事業の計画は、大きな流れから小さな流れへ、年・月の順に落とし込むと、バイオリズムと重ねやすくなります。

新しい事業や取り組みは、「種(始動)」から始め、「成長(試練)」で積み重ね、「決定(計画)」で方向を定める、という流れで計画すると無理がありません。「経済(邁進)」は仕事や社会での役割に力を注ぐ時期、「充実(達成)」は取り組みが実を結びやすく、次の充電期に備えて、蓄えや仕組みを整えておく時期です。

年・月・日の順に計画へ落とし込む手順は、バイオリズムで計画を立てるで詳しく紹介しています。

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ポジション別:経営・ビジネスに生かすヒント

ポジション経営・ビジネスに生かすヒント
充電1(自覚)目標や基準を少し下げ、一人で抱えず周りに協力を頼む。確認は念入りに
充電2(内省)大きな成果は求めず、次の「種」に向けた情報集めや学びにあてる。計画のないまま動き出さない
充電3(清算)手放すものと大切にするものを、落ち着いて見分ける。勢いで切り捨てない
種(始動)新しい計画を立て、行動を始めるのに向いている。目指したい状態を描いてから始める
成長(試練)始めたことを続けて育てる。周りの助言を取り入れ、基本の確認を怠らない
決定(計画)この先の方向性を決める、とくに大切な時期。優先順位をつけ、焦って決めない
健康(調整)疲れを感じやすい。予定にゆとりを持たせ、無理を重ねない
人気(社交)声がかかったり、役割を任されたりしやすい。長く続く関係づくりを大切にする
精神(持続)判断力が鈍りやすい。大きな決断や方針の変更は、次の「上昇」まで待つ
上昇(選択)止まっていた話が再び動き出す。次に持っていくものと手放すものを、冷静に選ぶ
経済(邁進)役割に力を注ぐ。挑戦したいことが明確なら取り組んでよい。お金の使い方が大きくなりすぎないよう気をつける
充実(達成)取り組みが実を結びやすい。最後まで行動量を落とさず、次の充電期に備えて蓄えや仕組みを整える

これは平均的な目安です。「このポジションなら事業がうまくいく」という意味ではありません。これまでの記録と重ねて、自分の傾向を確かめながら使ってください。

充電期の経営:守りと整理

充電期は、経営でいえば「攻め」より「守りと整理」の時期です。

身の回りを整えておくほど、次の「種」から軽やかに動き出せます。充電期の過ごし方は、低調期の過ごし方で詳しく紹介しています。

交渉・会議の日と時間帯を選ぶ

大事な交渉や会議は、日と時間帯を選べるときだけでも、ひと工夫できます。

相手の都合もあるので、いつも選べるわけではありません。選べないときは、前もって自分の時期を確かめ、準備を厚くしておきます。

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チームや取引先との関わり

自分に時期があるように、一緒に働く人や取引先にも、それぞれの時期があります。相手がいつもと違う様子のとき、「今はそういう時期なのかもしれない」と考えられると、責める前に落ち着いて向き合えます。

ただし、社員や応募者の生年月日で、採用・評価・配置を決めることはしないでください。仕事に必要な力や適性と関係のないことで判断することは、公正な採用や人事の考え方に反し、本人の了解なく生年月日を使うことは個人情報の面でも問題があります。バイオリズムは、自分の決断と行動を整えるための道具として使ってください。

身近な人との関わり方は、人間関係への生かし方、部下の成長を支える使い方は部下との接し方で紹介しています。

私の場合:先輩経営者の助言と、4つの時間軸

ここからは、執筆者である私(時枝 開)の経験です。

私がバイオリズムに出会ったのは2007年の暮れ、スクールの先輩卒業生である会社経営者の方とのお付き合いが始まったのがきっかけでした。2009年に独立してからは(仕事の記事で紹介しています)、先輩の助言を受けながら、バイオリズムを目安に行動を組み立ててきました。

振り返ると、良いご縁に恵まれたことが糸口になり、続けられたことで学びが深まり、それが結果となって、信頼につながってきたように思います。すべてがバイオリズムのおかげだとは考えていません。けれど、迷ったときに立ち返る「基準」があったことは、事業を続けるうえで大きな支えでした。

※個人の体験であり、同様の結果を保証するものではありません。

よくある疑問

バイオリズムで、事業がうまくいくかどうかがわかりますか?

いいえ。バイオリズムは、事業の成否を言い当てるものではありません。自分の時期を確かめて、決断の進め方や計画の強弱を工夫するための道具です。

社員の生年月日を使って、人事を決めてもよいですか?

いいえ。採用・評価・配置は、仕事に必要な力や適性、本人の希望などで判断するものです。生年月日で判断することは公正ではなく、本人の了解なく生年月日を使うことは個人情報の面でも問題があります。

決断の日が、充電期や「精神」にあたってしまったら?

期限が決まっている決断もあります。その場合は、前もって情報を集め、信頼できる人の意見を聞き、確認を念入りにして臨んでください。時期を知っていること自体が、慎重になるきっかけになります。

科学的に証明されているのですか?

いいえ。スクールの読み方は、統計学的に証明されたものではなく、備えるための道具です(バイオリズムの信憑性)。

まとめ

まずは、一生の波の中のいまの位置と、今月のポジションを知るところから、試してみてください。

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