バイオリズムの歴史とは?フリースの周期説から、日本での広まり、今の読み方まで

バイオリズムは、19世紀の終わりごろに、人の状態に周期があるのではないかという仮説から始まり、1970年代に世界と日本で広く知られるようになりました。身体23日・感情28日・知性33日の3つの周期がそろうまでには、複数の人の研究が重なっています。
この記事では、その歩みを年代順に整理し、研究者がこの理論をどう検証したか、そして今の私たちがバイオリズムをどう受け止めているかをお伝えします。バイオリズムは未来を言い当てるものではなく、次の時期に備えて、行動を計画するための道具です。
バイオリズムの始まり
フリースの周期説(19世紀の終わりごろ)
バイオリズムの考え方は、19世紀の終わりごろ、ドイツの医師ヴィルヘルム・フリースが、人の状態は周期的に変化するのではないか、と考えたことに始まるとされています。フリースは、身体の周期を23日、感情の周期を28日と考えました。
スウォボダの周期説(20世紀の初め)
20世紀の初めには、ウィーン大学の心理学者ヘルマン・スウォボダが、独立に同じような周期に注目しました。スウォボダは、患者の状態の変化に周期があることに気づいたとされています。フリースとスウォボダの関係については、先に考えたのはどちらかをめぐって、意見が分かれたと伝えられています。
33日の知性の周期が加わる
「身体・感情」の2つの周期に、3つ目の「知性」の周期が加わったのは、1920年前後のことです。オーストリアの工学の教授アルフレート・テルチャーが、学生たちの成績の良い日・悪い日に、周期があることに気づき、33日の周期を提唱したとされています。
こうして、身体(23日)・感情(28日)・知性(33日)の3つの周期がそろい、今ある「3つのバイオリズム」の形になりました。
ポイント
年や人物の関わり方は、資料によって書き方に違いがあります。この記事では、複数の資料で共通している範囲を、幅を持たせて紹介しています。
1970年代、世界と日本で広まる
バイオリズムが広く知られるようになったのは、1970年代です。米国では、個人用のバイオリズムのグラフや、専用の計算機が売り出され、ゲームセンターなどに機械が置かれるほど、人気になりました。
日本でも、この時期に広まりました。生命保険会社が販促に使ったことや、電卓型のバイオリズム表示の製品が発売されたことなどで、多くの人に知られるようになったといわれます。私たちが今「バイオリズム」と聞いて思い浮かべる、身体・感情・知性の3つの波のグラフは、このころに定着したものです。
研究者は、どう検証したか
広まった一方で、この理論が実際に当てはまるのかを、確かめる研究も行われました。1970年代から1980年代には、学業成績や仕事の成果、事故などと、バイオリズムの周期の関係を調べる研究が、いくつも発表されています。
1998年には、心理学者のテレンス・ハインズが、これらの研究を約134件にわたって検討し、3つの周期の理論には妥当性がないと結論づけたと報告されています。以来、3つの周期の理論は、科学的に確立したものとは見なされていません。
本サイトも、この検証の結果を尊重しています。詳しい考え方は、バイオリズムの信憑性で説明しています。
年表でまとめると
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 19世紀の終わりごろ | フリースが、身体(23日)・感情(28日)の周期に注目する |
| 20世紀の初め | スウォボダが、独立に同様の周期を提唱する |
| 1920年前後 | テルチャーが、知性(33日)の周期を提唱し、3つの周期がそろう |
| 1970年代 | 米国・日本で広く知られるようになる |
| 1998年 | ハインズが約134件の研究を検討し、妥当性がないと結論づけたと報告される |
スクールの読み方は、その延長にある
本サイトを運営するプラクティカルプロファイリングスクールは、3つの周期の理論を、バイオリズムの起源として紹介しています。そのうえで、12年・12か月・12日・24時間という4つの時間軸に着目した、独自の読み方を用いています(4つの時間軸・12ポジション)。
代表プロファイラーの川越聡美は、1991年にバイオリズムに出会い、2005年にスクールを開講しました(プロフィール)。
3つの周期の理論とスクールの読み方は、別の考え方です。スクールの読み方も、統計学的に証明されたものではなく、備えるための道具として使っています。
歴史を知ったうえで、どう使うか
歴史を振り返ると、バイオリズムは、「人の状態には周期があるかもしれない」という仮説から始まり、広く知られるようになった一方で、検証では裏づけが得られなかった考え方です。
私たちは、この歴史を知ったうえで、バイオリズムを次のように使うことをおすすめしています。
- 「起源の仮説」と「今の使い方」を分けて考える:周期が確かなものかどうかと、自分の備えに役立つかどうかは、別の問いです
- 未来を言い当てるものとしては使わない:計画を立てるときの「基準」のひとつとして使います
- 使ってみて、役に立つかで判断する:信じる・信じないではなく、自分の実感で確かめます
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無料でバイオリズムを計算するよくある疑問
バイオリズムは、誰が作ったのですか?
特定の1人ではありません。19世紀の終わりごろのフリース、20世紀の初めのスウォボダ、1920年前後のテルチャーと、複数の人の考えが重なって、今の3つの周期の形になりました。
日本では、いつごろから知られていますか?
1970年代ごろから、広く知られるようになったといわれます。
今も、研究されているのですか?
3つの周期の理論は、検証の結果、科学的に確立したものとは見なされていません。一方、生活のリズムを整える研究などは、体内時計(概日リズム)という別の分野で行われています(体内時計との違い)。
まとめ
- バイオリズムは、19世紀の終わりごろのフリースの周期説に始まり、20世紀の初めにスウォボダ、1920年前後にテルチャーの知性の周期が加わって、3つの周期になった
- 1970年代に、米国と日本で広く知られるようになった
- 1998年の検討などにより、3つの周期の理論は、科学的に確立したものとは見なされていない
- スクールの読み方は、3つの周期を起源として紹介したうえでの、4つの時間軸による独自の読み方
- 歴史を知ったうえで、備えと計画の「基準」として使う
まずは、自分の今のポジションを知り、最近の出来事と照らし合わせるところから、試してみてください。